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幸福の科学大学の設置認可を巡り、予定地の地元で反対の動きが活発化


幸福の科学グループは、平成25年4月の幸福の科学学園・関西校(中学・高校)の
開校に続き、平成27年4月での"幸福の科学大学"の開校を目指し計画を進めています。

しかしながら、大学予定地とされる千葉県長生村では「大学設置の不認可」を求める動きが
地元住民から巻き起こっています。

地元は大学設置反対。村議会は、文科省に意見書を提出へ

2013年6月13日、千葉県長生村の村議会は、大学設置認可機関である文部科学大臣、
高等教育局企画課らに対して、「幸福の科学大学(仮称)の設置認可について慎重な対応を
求める意見書」を提出することを全員一致で可決しました。

この意見書の提出は、2幸福の科学大学の設置に対して認可を認めないことを求める請願が
100名もの署名を伴って村議会に提出されたことを受けて行われたものでした。

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長生村議会だより142号 (3ページ、長生村HP掲載)
幸福の科学大学の設置認可ついて慎重な対応を求める意見書 (ながいきむら議員のつぶやき)

請願が採択に至った背景には、大きく2つの問題があったことが理由にあるようです。

理由@ 長生村と宗教法人の間で発生した課税問題
宗教法人が所有する村内の31haすべてを境内地として固定資産税の減免申請を行った結果、
課税是非を巡って未決着の状態にあること。

理由A 大荒れの「大学建設の意見交換会」
村で行われた「大学建設の意見交換会」の場で、地元住民から計画に対する非難の声が
相次いだことに加え、理由@で触れた課税問題対し、村長が意見交換会の中盤で、
村議会で議論していた課税する方針を一変し、税金分に相当するお金を寄付の形で受ける旨の
口約束があったとの表明がなされたこと。

長生村と宗教法人の間で発生した課税問題

大学用地の固定資産税の減免申請の是非を巡っては、既に地元村議会からは村長に対して
要望書が提出され、課税に向けた動きが起きています。

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幸福の科学所有地への平成25年度課税を求める要望書を提出 (ながいきむら議員のつぶやき)

また、課税の妥当性については、平成4年6月12日に出された名古屋地方裁判所判決を引用し、
判例で示された固定資産税が非課税となるための3要件に当てはまらないという判断根拠も
示されています。

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宗教法人の境内地の非課税3要件とは (ながいきむら議員のつぶやき)

直近の2013年8月発行の長生村議会だより142号によれば、村議会での一般質問も、9件中4件が
幸福の科学グループの課税問題に触れた内容となっており、まさに長生村にとっては進行中の
問題と言えそうです。

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幸福の科学への課税 村長の政治姿勢は 石川吉一 議員 (4-5ページ、長生村HP掲載)
幸福の科学の土地に公約どおりに課税を 関克也 議員 (7-8ページ、長生村HP掲載)
幸福の科学の課税関連について 小倉利一 議員 (9ページ、長生村HP掲載)

村税務課長の答弁によれば、宗教法人・幸福の科学は村の課税判断に対して異議申立書を
提出し、その結果、課税・非課税の判断が二転三転していた経緯があるようです。

しかし、そもそも、これから公教育機関である大学設置を計画している地域で、
地元と納税に関する問題で揉めること自体が、地域との関係が好ましくない状況に
あると思われても仕方が無いでしょう。

追い打ちを掛けた大荒れの「大学建設の意見交換会」

一方、週刊誌・Web記事では、地元で行なわれた意見交換会の様子も伝えられています。

しかしながら、意見交換会は建設反対の意見が相次ぐなど大荒れ。

さらには、その場で初めて村が宗教法人から寄付を受ける旨の口約束があったことを
知らされるなど、むしろ住民の不信感が増大する結果となっていたようで、
村議会が提出した意見書には「住民の理解が得られたとはいい難い結果」と記されました。
[引用元コンテンツ]
千葉・長生村『幸福の科学』大学建設に地域住民が怒りの“罵詈雑言”(Livedoor News,週間実話)
[URL : http://news.livedoor.com/article/detail/7550916/]

  幸福の科学が大学建設を進める千葉県長生村で、3月12日に村民を対象とした初の
  「大学建設の意見交換会」が催された。ところが、この会が大荒れ。反対住民らの非難の声が
  飛び交う惨憺たる状況だったのである。

  地元住民がこう語る。
  「交換会では『洗脳教育を行うんじゃないのか?』『学習指導要領に沿った授業が
  保証されるのか!』との声や、『信者が流入されては困る』などの意見が相次いだ。
  もちろん、中には賛成派もいたが、その物言いも『今さら反対しても建設を止められない
  んでしょ』とする声が多かったのです」

  また、会の中盤には地元不動産業者が「(大学建設を知った)分譲購入者からキャンセルが
  相次いでいる」「今後、村から人が逃げ出すのでは?」などと窮状を訴えたほど。

  極めつけは、ニュースサイト『やや日刊カルト新聞』の藤倉善郎主筆の発言で、
  「(栃木県那須市の幸福の科学学園高校では)坂本龍馬の前世を劉備玄徳などと、
  歴史の授業で教えている!」と指摘する有様だったのだ。

  前出の地元住民がこう続ける。

  「意見交換会では、幸福の科学学園から東大合格者2名を含む難関校への合格発表も
  なされたが、住民たちは全く興味を示さなかった。大学は急ピッチで建設準備を進めており、
  もはやこれを止められないと受け止めた住民が多かったのです」
  もっとも、同村にはこれとは別の問題も持ち上がっているという。
  「実は、村側は大学建設地を含めた教団所有地(31ヘクタール)に固定資産税を課税する
  方針だったが、小高陽一村長がこの会で、税金分に相当する約1億円の寄付を教団から
  受け入れると表明したのです。村議会にはまさに寝耳に水の話で、今後はリコール騒動に
  発展しかねない状況なのです」(長生村村議)

  ついに教団の大学建設計画が、風雲急を告げる展開を見せ始めた。


地元住民軽視の対応は繰り返されるのか?

当ホームページでは、これまで大津市仰木の里での幸福の科学学園・関西校(中学・高校)を巡り、
学校用地の地盤安全性に関する疑義とともに、地域連携の問題を抱える状態が学校設置要件に
適合しないとする地域住民の主張を伝えてきました。

その原因は学園副理事長が不特定多数の信者にに向けて「住民は最大最強の敵発言」や
「中高層協議おいて宗教法人幹部や建設業者が住民席から建設を是とするやらせ発言」を
行うなど、具体的な事実に基づくものであり、事態を深刻化させました。

未だに住民謝罪はありません。

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なぜ地域に「のぼり」が立ち並ぶのか? 幸福の科学学園幹部が敵対宣言!「反対派住民は最強最大の敵」(やや日刊 カルト新聞)

【映像流出!】幸福の科学学園をめぐる教団の内情が明らかに(やや日刊 カルト新聞)

幸福の科学学園、地元説明会に教団幹部が紛れ込んで紛糾【録音データあり】

幸福の科学学園関西校・清水建設の説明会  (Youtube)

今回の長生村での大学設置に向けた経過を見ても、公教育の担い手でありながら、地域社会から
信頼を得る努力が地域住民の評価から見られない点は、非常に残念でなりません。

また、一方で、気に掛かるやり取りもあります。

長生村議会だより142号掲載の一般質問において、議員より「那須・大津の学園開校で
住民不安はなかったのか調査しましたか。」という質問が村長に投げかけられたのですが、
その回答として、「学校のあり方の争議でなかったと聞いています」と答弁していた点です。

現在も答弁者である村長がその認識であるとすれば、残念でなりません。

同一学校法人による大学設置という観点で、長生村の方々に仰木の里の事例をありのままに
伝えた上で、大学設置の議論がなされることを大津の地より祈りたいと思います。