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議会・行政への働きかけ

幸福の科学学園関西校の計画中止を求めるべく、候補地周辺の住民が自治会単位で協力し、
滋賀県と大津市に対して、働きかけを行っています。

大津市に対する働きかけについて

大津市は、建設候補地に対して主に工事の観点での審査を行うことになります。
また、地元住民の声に積極的に耳を傾け、住民から発せられる疑問・不安の解消に向けた取り組みが求められます。

住民要望の請願が大津市議会で採択(2011/3/18)

2011年3月18日の滋賀県大津市議会にて、

「幸福の科学学園建設計画に対する住民不安の解消に向けた取り組みと、
 住民との合意形成の環境を整える取り組みを大津市に求めることについて」


が請願第4号として全会一致で可決されました。
この請願採択により、大津市としても住民の声に耳を傾け、この問題に取り組んでいくことになりました。

[関連情報]

平成23年2月市議会定例会の提出議案一覧(外部ページ)

請願採択




 平成23年2月市議会定例会 請願第4号 (PDF形式、102Kbyte)


滋賀県大津市 目方市長に署名提出! 建設予定地の隣接地区住民との初の対話も実現!! (2011/8/19)

2011年8月19日に滋賀県大津市役所にて、
滋賀県北大津地区における『幸福の科学学園』の学校の建設反対を求める署名の提出が行われました。

滋賀県大津市長への署名提出
  今回提出された署名の内訳は下記のとおりです。

   ・全署名数 :: 30,816筆

   ・仰木の里学区内署名世帯割合=3,199/4,338軒、74%)
    ※仰木の里学区 = 建設候補地隣接地区


署名提出後には、今回の署名提出者であり、建設候補地の直近隣自治会の会員でもある
「仰木の里まちづくり連合協議会」のメンバーとの初めての直接面談が実現しました。

写真 (写真撮影:仰木の里まちづくり連合協議会)
写真 (写真撮影:仰木の里まちづくり連合協議会)

滋賀県に対する働きかけについて

学校設置に関する認可機関となる滋賀県に対しては、「学校設置を認めないこと」を働きかけています。

2011年5月中旬に住民が滋賀県総務課にヒアリングを行ったところ、既に2011年4月15日に学校法人 
幸福の科学学園は学校設置認可申請書を滋賀県総務課に提出し、受理されていることが明らかになりました。


これは、1月から2月に開催された住民説明会において、6月から7月に申請を行うと回答した学園側の説明と異なります。
また、5月中旬に住民が滋賀県総務課にヒアリングを行わなければ、住民が知ることさえも無かったことになります。

この現状に対し、地元自治会が共同で構成する「仰木の里まちづくり連合協議会」は、
滋賀県の嘉田 由紀子知事に対して、2011年5月31日付で下記内容の文書申し入れが行われました。
    (1) 下記内容が明確になるまで私学審議会を開催しないこと
  • @ 大津市議会で採択された請願内容にもとづく地元住民との合意が形成されること
  • A 建設予定地の防災上の安全性が証明されること

  • (2) 私学審議会を開催する場合は下記の実施を行うこと
  • @ 私学審議会として公聴会を行うこと
  • A 滋賀県として学校設置主体としての適性を明らかにするため、幸福の科学学園および
       幸福の科学グループに関する社会的信用性を証明するための調査を行うこと
  • [提出文書]
  • 幸福の科学学園の学校建設に係る申し入れについて(2011/5/31) (外部サイト: PDF形式、4.8Mbyte)
  • 申入書(2011/6/9) (外部サイト: PDF形式、124KByte)

  • [回答文書]
  • 幸福の科学学園の学校建設に係る申し入れについて(回答)(2011/7/11) (外部サイト: PDF形式、197KByte)
結果としては、2011年8月から私学審議会が非公開の形式で開催されています。

滋賀県 嘉田知事に署名提出! (2011/8/26)

先日の大津市長への署名提出に続き、2011年8月26日に滋賀県庁にて、
滋賀県北大津地区における『幸福の科学学園』の学校の建設反対を求める署名の提出が行われました。

滋賀県知事への署名提出
  今回提出された署名の内訳は下記のとおりです。

   ・全署名数 :: 30,999筆
   ・滋賀県内 :: 23,826筆、 大津市内 :: 20,958筆
   ・仰木の里学区内 :: 8,007筆(署名世帯割合=76%) ※候補地隣接地区の署名数



  嘉田知事からは学校の設置認可について、「第三者機関で公正に審査していただく」
  との見解を頂きました。今後の滋賀県の私学審議会での議論に注目が集まります。

写真 (写真撮影:仰木の里まちづくり連合協議会)

仰木の里学区自治連合会が滋賀県知事、大津市長に要請書提出(2012/4/18)

地元である仰木の里学区自治連合会は、2012年4月14日の定期総会での特別議案承認のもとに、
2012年4月18日学園建設・設置計画に対する要請書を提出しました。

自治連から知事への要請文

  自治連から滋賀県知事への要請文
  (平成24年4月18日提出)

  ※ 定期総会にて各自治会
    代表者に配布

自治連から市長への要請文

  自治連から大津市長への要請文
  (平成24年4月18日提出)

  ※ 定期総会にて各自治会
    代表者に配布









その要請書の中では、地域住民の不安の原因は、過去一連の学園による地元対応に起因する「地域連携の不安」と
「地盤安全性に関する疑義」にあると記されました。

特に、地盤安全性の疑義の点では、「地盤調査結果に裏打ちされた安全宣言が出されるまで、
自治連合会は大規模建築物の建築を容認しない」という考えであることが宣言されています。


要請書では、具体的に下記の項目が、大津市長、滋賀県知事に対して申し入れされました。

内容
(1)住民代表と知事との間での懇談を要望すること。
(2)学園建設予定地の地盤不安の疑義、及び、学園と住民が地域連携できていない現状を認識頂き、
学校設置基準に照らし合わせて認可是非に関する検討を要望すること。
(3)学園建設予定地の地盤不安の疑義に対して、(土木、建築の)専門家の意見・分析を踏まえた
データに基づく判断結果を住民に示すこと
を要望すること。
(4)私学審議会に下記の4項目を通知すること。

(1) 地元自治連合会が学園の建設、学園の地域進出に対して大いなる危惧を持っていること。

(2) 学校建設用地の地盤について、(土木、建築の)専門家の意見を取り入れて審議すること。

(3) 地滑りの危険があるため、開発行為、擁壁なしに建築を進めることを地元は容認しないこと。

(4) 現在の状況では、地域連携の道しるべが見当たらないこと。

「地域の実情を勘案して」県市連携会議にて、幸福の科学学園事案に市長と知事が言及。(2012/4/23)

2012年4月23日、県・大津市連携会議の初会合が公開で行われました。この日の会合の主要論点は、
滋賀県内の2つの県施設について譲渡や売却などを含めた民間活用を検討することにありました。

この協議で1つ注目を集めたのは、協議の終盤において仰木の里での幸福の科学学園事案について
大津市長から滋賀県知事への要請が行われたことでした。

[関連新聞記事]  県・大津市:初の連携会議 両トップ、親密さ演出 県老朽施設、民活で合意/滋賀
(掲載時URL : http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120424ddlk25010387000c.html)

短いやり取りでしたが、下記に全文を掲載します。

内容
大津市長業者や学園側から住民に何度も説明会が開催されているが、なかなか住民の方の
理解を得られていない。一方で住民の方は昨年市長に対して反対署名を提出している。
私学審議会で審議する際には、こういった地域の実情を勘案していただければと思う。
滋賀県知事県としては私学審議会の意見をうかがう段階にあるが、地元の危惧や専門家の分析結果など、
審議会の方にしっかりと伝えさせていただきたい。
審議会の答申を受けて、設置の可否の判断を
していきたい。
このやり取りにより、初めて大津市から滋賀県に対して本件での要請が行われたことになりました。

また、滋賀県知事からの回答では、県が運営する私学審議会に対して、地元の危惧や専門家の分析結果を
伝えることを確約した点で非常に踏み込んだ回答であり、意義深い発言となりました。

この背景には、地元自治連合会から提出された学園建設・設置計画に対する要請書において、

・「地域連携の道しるべが見当たらないこと」

・「(土木、建築の)専門家の意見・分析を踏まえたデータに基づく判断結果を住民に示すこと」

が具体的に要請されたことが影響したと思われます。

事実として、過去に住民が提出した「地元の危惧」や「専門家の分析結果」は、滋賀県総務課によって
握りつぶされ、私学審議会には届くことはありませんでした。

滋賀県知事が「しっかり伝える」とした「地元の危惧」や「専門家の分析結果」が、
今度こそ滋賀県総務課を通じて私学審議会に適正に上程されることを願ってやみません。

都市計画部長が住民の調査結果を完全否定も根拠は示さず。市長は住民指定の専門家と協議に同意。

2012年4月18日、仰木の里学区自治連合会から提出された要請書を受け、
2012年5月16日に大津市と地元住民との面談が実現しました。

地元住民側は、申し入れを行った仰木の里学区自治連合会から3名、仰木の里まちづくり連合協議会から3名の
計6名が出席しました。一方、大津市は、大津市長をはじめ、政策統括官、都市計画部長を含む総勢10名
の大津市行政関係者が同席しました。

写真 (写真撮影:仰木の里まちづくり連合協議会)


面談は、専ら学園建設用地に対する地盤の安全性について、大津市の見解を聞く内容となり、
都市計画部長の発言より、新たに、下記の2点が明らかになりました。

・大津市には、他に120カ所もの危険な場所があり、それに比べて当該地は危険であるとは認識していない。

・審査中の建築審査会に対して、都市計画部が担当部局として住民提出データが正しくないと意見を述べたこと。


このように、大津市都市計画部の見解と住民見解に大きく乖離があることが明らかになった面談でした。

特に、審査中の建築審査会に対して住民提出データが正しくないと意見したことに対しては、
住民は面談の場で、都市計画部長が述べた見解の根拠、裏付けデータに基づく説明を強く要求しましたが、
結局、具体的な回答は全く示されませんでした。

市長は、このように両者に見解の相違が多いことを考慮し、
住民が提案した「市と住民指定の専門家との協議の場」を設定することを約束しました。

この判断は、翌日の新聞5紙(産経、毎日、京都、読売、中日)で取り上げられ、各所で報道されました。

[関連新聞記事]  幸福の科学学園建設、市と専門家が協議へ 越市長、住民と同意

また、翌日、仰木の里学区自治連合会は、面談内容を踏まえて下記の要請文を提出しています。

       市長面談後の要請文


  市長面談後の要請文
  (平成24年5月17日提出)











主な要請事項は下記の4点です。

項目内容
(1)清水建設が行った建築のためのボーリングデータの分析結果から、客観的に何がどこまでわかるのかについて。
(2)住民が主張する地滑りしやすい当該地の地質、地形、条件等のデータに対し、大津市としては、どの点が
適切でないと認識されているのか。またその根拠は何か。
(3)その他、大津市が当該地盤を安全であるとする客観的な根拠は何か。
(4)当該地盤は個々に判断する段階ではないという発言があったが,
大津市としてはどのような段階なら判断されるのか。
特に、大津市都市計画部が「適切で無い」とした住民の調査結果に対して、
具体的、かつ、客観的な根拠に基づく回答を要望する内容となっています。

大津市と住民の見解に相違がある状態が続くことは、決して好ましいことではありません。

そもそも、地盤安全性の議論は、土木工学・建築工学という科学的見地から説明が付く内容であり、
大津市が住民に対してデータ・分析結果を踏まえた説明がなされれば、解決できる事案でもあります。

さらに、住民提出の調査結果を否定する以上、大津市には自らが判断に使用したデータ・分析結果を住民に
提示した上で、納得性の高い説明を行う義務が生じているのではないでしょうか?

そして、その説明こそが、昨年度に大津市議会で採択した「住民不安の解消に向けた取り組み」ではないでしょうか?

自治連からのの要請書には、「専門家を交えこれまで何度も議論を重ねてきておりますが、
見落としなどがあるかも知れません。」と記されており、議論の結果、不安解消のためにも正しい
知見を得たいという側面があるように思われます。

次回、専門家を交えた協議が待たれますが、書類形式上の説明では、もはや成り立たないでしょう。

互いの分析結果を突き合わせた議論となるのか、大津市がどのような具体的指摘を行うのか注目が集まります。

住民指定の専門家との協議会が開始。寄宿舎棟は大規模盛土造成地の変動予測調査対象であることが発覚

2012年7月6日、住民指定の専門家との協議会が開催されました。

この面談は、2012年5月16日に行われた市長と住民との面談の場で市長が合意され、
翌日に自治連合会より提出された要請文の論点に沿って地盤に関する安全性を議論する趣旨で開催されました。

写真 (写真提供:仰木の里まちづくり連合協議会)

この間には、学園の校舎・寄宿舎に対する建築確認取り消し審査請求が『開発非該当判断を伴う棄却』で
結審されるという出来事がありましたが、まち連・弁護団からは実質的な判断に踏み込まない形式的判断として
不当裁決の表明がなされていたこともあり、実質的な事実関係の解明に向けて大きな期待が掛けられた協議会でした。

下記に、協議会の開催までに起きた主な出来事を列挙します。

日付出来事
2012/6/1学園の校舎・寄宿舎に対する建築確認取り消し審査請求が『開発非該当判断を伴う棄却』で結審
2012/6/26仰木の里学区自治連合会長名で建築確認取り消し審査請求で『開発非該当判断を伴う棄却』の
判断根拠とされた文書一式の情報公開請求を行い、受理。
2012/7/4仰木の里学区自治連合会長名で行った情報公開請求文書を住民が入手
2012/7/4大津市都市計画課より、学園の校舎・寄宿舎の地盤に関する分析結果が住民提出される
2012/7/5住民指定の専門家が大津市提供の資料に対する分析を実施
2012/7/6大津市と住民指定の専門家との協議会が開催

今回の協議会では、大津市都市計画部より「平成23年度に、大規模盛土造成地の変動予測調査のガイドラインに
則り調査したところ、大津市には大規模谷埋め盛土が123か所あり、(学校用地は)当該敷地のひとつである」という
新たな事実について説明がなされました。

[関連情報]  大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説(国土交通省)

この発言により、市長同席で行われた5月16日の懇談会の際の「大津市には他に120か所もの危険な場所があり、
それに比べて当該地は危険であるとは認識していない」とした説明から一歩踏み込み、学校用地は安全性
の調査が必要な用地であるという認識を大津市自らが公表したことになりました。

また、一方で、大津市は、住民指定の建築・土木の専門家が地盤安全係数の算出に必要な前提条件である
地盤深さや建築物による加重値などについて、正しくないと指摘しておきながら、自らは地盤の安全係数に関する
検証を全く行っておらず、検証データも持ち合わせていないことも判明しました。

このような大津市と住民側専門家との意見交換が行われた結果、両者は引き続き詳細なデータ検証を行う
方針を確認し合いました。次回の協議会は7月下旬にも開催される見通しです。

今回の協議会では、学校用地に対して大津市が法手続きとして安全性を確認する可能性に言及したこともあり、
この手続き措置が迅速に行われることを願うと共に、安全が確認されるまでは地元としては建設を認められないという
思いを一層強くした協議会となりました。


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